フィリピンで困っている人にお金を貸したらやはり返って来なかった。

財布の中身は約400ペソだった

両替所に行くのも面倒だし今日の夜ご飯はこの400ペソで済ませよう。十分すぎる。むしろ400ペソもあれば何でも食えるじゃないか

そうだ、今日はマクドナルドで2セットくらい食べよう。そう思ってマクドナルドへ向かっていた

マクドナルドまであと数分の道端を多めの荷物を持ったフィリピン人が歩いていた

髪はもう前の方からどんどん薄くなっている。少しボケっとした顔で、少し優しそうな顔だ。言うなればモト冬樹

モト冬樹はふと後ろをチラ見すると、まるで友人を偶然街で見つけたような表情でこちらを見つめてきた

すると、「おおお~中国から来たMr.!!俺のこと覚えてる?」こう聞いてきた

(え?...だれ?こんなやつ見たことがないけどな?でもこんな自信満々に言ってくるなんてもしかしたら俺が間違えているだけで、本当に会ったことがあるかもしれない。)

しかしここで分かっていただきたいのは、この話しかけられた時点で99.99999%会ったことがない人間だと確信していたこと。

恐ろしいことが起きている。この目の前の男性は僕を見て即座に中国人だと推測した。そしてその推測は見事に外れている。

しかしここでさらに恐ろしいことが起きてしまう。なんとその中国人に対して、自分は中国人じゃないし以前に会ったこともないと言えなかったのだ

そして僕の口から出た言葉

「よ、よう、元気か??...久しぶりだな~」

この時の相手の心情はこうだろう

(コイツアホだ(笑)ひひひ(笑)こいつは簡単に騙せそうだ(笑)これで今日の夜飯も腹いっぱい食えるぜ(笑))

モト冬樹がとんでもない量の(笑)を心の中で連発していたのが聞こえた

するとモト冬樹は早速

「あんさ、俺3日後からここの近くにあるオフィスで働くんだけどさ、その前に故郷へ帰りたいんだけどさ、金がないんだよな。300ペソほど貸してくれんか?金は3日後に返すから」

なるほどそういうことか。こいつは世界中で流行っている詐欺だ。間違いない

この時に「お前なんか見たことも会ったこともね~よハゲ。お前みたいなハゲは川にでも落ちとけ」そう言って道の横に流れているド汚い川へ突き落せばこの問題は即解決していただろう

しかし先述したようにこのモト冬樹とは99.9999%会ったことがない。僕の見積書でこのモト冬樹が貸したお金を返す可能性は多く見積もっても0.000001%だ。自明である。

もしもこの無垢なモト冬樹が本当に困っていたらどうだろうか。なのにここで僕の勝手な先入観によってに見捨てれば僕の倫理観は地に堕ちてしまうだろう。というのは建前で本音はこの男のことをもっと知りたかったから

昔から僕には変な癖がある。天才詐欺師や天才ハッカーのことをもっと知りたいという癖というか性癖。まさに性犯罪者とも言える

こんなことを考えながら僕が出した答えは

「貸すけど返してね。返してくれるなら貸してあげるよ。」

この時モト冬樹は何を思っただろうか。もしかしたら僕のあまりの無垢さに罪悪感を感じたかもしれない、それともしめしめと思い、フル勃起したかもしれない

「ありがとう。ありがとう。」

こういっている男性に僕は300ペソを渡した。

そして僕の財布の中身は100ペソになった。これではマクドナルドのセットを買うことができない

十数分自力で歩いて両替所まで行き、疲れ果てた僕は近くにあったセブンイレブンで29ペソの弁当を感傷に浸りながら食した

帰宅後、部屋の中で先ほど聞いた電話番号に「無事に着いた?お金は返さなくても大丈夫だよ。頑張ってね。」この文面でメールを送信した

あれから一日経った今、彼からの返事は未だに返ってきていない

 

マニラについて質問がありましたら是非お問合せください。

mail:manila_angela@yahoo.co.jp

FB:フィリワールド Angie

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