酔っぱらったフィリピン人にビール瓶で頭を殴打されて、血が出た。

漆黒に包まれたフィリピンの街にある道を歩いていた。

そして時間は午前2時。

深夜2時にフィリピンの道を歩くということが単純に示唆するのは「死」だ。

日本人の約99.9999%の人がフィリピンの夜中2時に外を出歩くことは「死」を意味すると、知っているのだ

恐らくあなたがそれを知らないのなら、圧倒的なそれのマイノリティだということを肝に銘じた方がいいだろう

そしてその圧倒的なマイノリティだった僕がそう、今回起こした事件は単純だった

人通りの少ないフィリピンの道を歩いていると目の前に酔っぱらっているだろうフィリピン人の5、6人組を見つけた

彼らは側道で仁王立ちを連想させるほどの存在感を放ちながら、僕にとっては宇宙人語のタガログ語で会話している

見た目はまさにジャングルで遭遇しても何食わぬ顔でスルー出来る程のジャングル顔だ。もしも目をつけられたらヤバい。そう感じて、人生21年間で身に着けた「隠れ身の術」で気配を隠し彼らの前を通り抜けようとした

しかし彼らの「ジャングル感性」と「隠れ身の術」には大きすぎる壁があった。言うなればマウンテンゴリラとチンパンジーだろう。いくら人間の他に性欲に身を任せて性行為をするチンパンジーでもうんこを投げつけて、そのうんこの上で寝るという異次元な特技を持っているマウンテンゴリラには手も足もでない

そんなわけで、「ニンニン」と手を体の前に翳しながら隠れ身の術をしている僕を彼らの内の二人が察知したのだ

そして彼らは近づいてくる

僕はこの時自信の持っている頭のRAMをフル回転させていた。

どうやって逃げればいいんだ?こいつらの目的はなんだ?金か?それともわたくしの身体?

そう考え始めた瞬間彼らは

「金をくれ」

そう言い放った

金を、くれ?

何ともストレートな要求だ

僕ならまず危機的な経済状況に陥り、どうしてもお金が必要になったとしても初対面の人に向かって「金をくれ」とは到底言えないだろう

そう、彼らは僕らの常識を遥かに超えた、何か、だったのだ

人は目の前の人間が何を考えているのか皆目見当がつかない際に何言えぬ恐怖に襲われる

僕は泣きそうだった

「金をくれ」と常識の範疇を超えた異次元の言葉を並べてくるマウンテンゴリラの二人。そしてその前で泣きそうになり、必死にへの字口になっているのを隠そうとしているワイシャツを着た坊主の日本人チンパンジー

ここでどちらが強いかなど議論する余地がない

彼らの要求に無視を決め込んでいる日本人にご立腹の様子の右側のマウンテンゴリラが体を押し付けて生きた

怖い。そう、怖いのだ

そしてこの状況で圧倒的なる弱者の僕が強者達の右側にいる彼に最後の抵抗をみせた

そう、僕は右側で体を押し当ててミラクルフィジカルアタックをしてきているマウンテンゴリラを少し押しのけた

その瞬間頭の右側に衝撃が走った

そうだ。昔公園の遊具で遊んでいて足を踏み外し、頭を遊具のどこかに思いっきりぶつけた時のようだ

白目をひん剥きながら何が起きたのかを確認するため目を開けると、右側のマウンテンゴリラの手にはビール瓶が握られていた

聡明な僕は、この時に何が起きたのかを意識が朦朧とする中、コンマ数秒で察知した

端的に説明しよう。フィリピンで深夜二時に比較的危険と言われている地域を歩いていた僕は貧乏そうな酔っ払いフィリピン人複数に絡まれ、ビール瓶で殴られた

これだ。

焦った。まさか少し押しのけただけでビール瓶で殴ってれるとは予想だにしていなかった

しかしここで弱者のチンパンジーも黙ってはいない。全神経を逃げることに集中させた

僕は嗚咽に近いうなり声を上げて道の真ん中を激走する 恐怖という名の沼に溺れ、もがけばもがく程に泥濘へとはまっていき、ついに死を求める

太宰治ですらこの状況を見ていたら、「走れメロス」から「走れアンジー」へ作品名を自然に変更していただろう

何分、いや、何時間走っただろうか。僕の体力は限界に達していた

ふと後ろを振り返ると約200メートルほどしか進んでいなかったが、彼らは追ってきていなかった

頭はちょっと痛いけど、お金も盗られず済んだし、結果オーライか。そう思った

そして全身か汗が噴水のように出ているのを感じた

僕は自分の脚力で輩を振り切ったとドヤ顔をしていた

そして僕は額に汗が大量にでているのを感じ、手の甲で汗をかっこよく拭きとった

汗が赤い。血が、出ている

血が、出ていたのだ

出血、していたのだ

人間思いっきりビール瓶で殴られるとどうなるかご存知だろうか?恐らくご存じないだろう

頭から血が、出るのだ

それも予想の数倍の量の血がでる。ポタポタ垂れてくる

人が頭から血を噴いていたのは何年ぶりに見ただろうか。小学生の時に同級生の佐藤が階段で足を滑らし、頭を思いっきりぶつけ、血を吹いていた時以来だ

まさか自分の頭から血が噴き出ているなんて、とパニック状態になった

そんな状況で近くにあるセブンイレブンへ入り、バンドエイドを購入しようとした。

言うまでもなく僕は注目の的だった。韓国人か日本人かわからない外国人が右の頭から大量出血しながら、救急用具を探している

間違いなく後ろから動画を撮られ、フェイスブックに投稿されただろう

 

皆さんフィリピンの夜道を歩くのは非常に危険なので、本当に気を付けましょう。

僕は今回ビール瓶だったので、軽症で済みましたが、時にはナイフや鉄の棒も持っているかもしれません。それどころか銃だったらもう財布を素直に渡したほうがいいかもしれません。

よくホールドアップで殺されたというニュースは抵抗して殺されているので、もう危険を察知した場合は何の躊躇もなく金目の物を渡しましょう。

少額のお金より命が大切ですからね

 

ではまた次の記事で。バ~イ。

マニラについて質問がありましたら是非お問合せください。

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FB:フィリワールド Angie

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