フィリピンで面接中に鼻くそを味わってみた

僕はフィリピンで生活している21歳の日本人男子

先日、道の傍ら鬼の形相でスマホを凝視しながら顔をニヤニヤさせている男性を見かけたかもしれないが、その男性は十中八九僕だ

僕がフィリピンへ来たきっかけはフィリピン語学留学だった。その際に僕は語学学校に通わずに現地の正規大学へ入学することを決意した。

フィリピンの正規大学に外国人が入学するには外国人の入学等を管轄している、お偉いフィリピン人の教授と面接をしなければならない

僕は面接の何日も前からセリフを熟考し、頭の中で完璧になるまで練習していた

さて、迎えた面接当日、僕の緊張は最高潮だった

教授は僕の緊張を察したのか、部下に食べ物を持ってくるように言った。

そこで出てきたのは、フィリピン流の漬物のようなものだった

正味、僕はそれがゲテモノにしか見えなくて、とても食べたいとは思えなかった

しかし教授の親切を反故にはしたくなかったため、意を決してその漬物のような物体を口に運んだ

予想以上にその食べ物は美味しかったが、ふと「鼻くそみたいな味がするな」と思った。

それは断じてその漬物のようなものを悪く言っているのではなく、その味は僕を包み込むような、懐かしい味がしたのだ

最後に鼻くそを食べてからもう何年経ったのだろうか……….

 

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3歳児くらいから小学校へ入学するまで僕は鼻くそを食べていた

これだけ書くと、恐らく僕は汚い人間だと批判されてしまうかもしれない

しかしその当時は僕だけではなく、周りの同い年の人間も同様に鼻くそを食べていたような気がする

人前で堂々と鼻くそをほじくり倒し、平気でお口にホイッと放り込んでいた。特に何の罪悪感もなしに。特にお腹がすいているわけではなかったが、なんとなく鼻くそをたべているうちに癖になっていたんだと思う。

多少弾力がある食感に、程よいしょっぱさ。悪くない。ライスを一緒に頂きたい

ある日鼻くそは汚いから鼻くそを食べるのはやめなさいとママとおばあちゃんに怒られたため、「鼻くそを食べるのは汚い行為」だという社会的な通念を、文字として認識した

しかし、鼻くそは汚いという「知識」は得たものの、何が汚いのか全く理解できなかったため、引き続きママとおばあちゃんの目を盗んでは鼻くそを食べた。部屋にある毛布に隠れてパクリ。ライスを一緒に頂きたい。

「鼻くそを食べてはならない」と言われながら、隠れて鼻くそを食していると、背徳感から「鼻くそを食べる」という行為の価値が何故だか上がった。

中々食べられないということで上がった鼻くその価値。松茸、大トロ、フカヒレを思い出してほしい。希少性というのは、それだけで食べ物の価値を上げる直接的な理由になる

時は過ぎ、小学生になった僕の周りからは、以前は一緒に鼻くそを食べていた同志が消えていた。どうしたんだろ。皆、ママに怒られたのだろうか

かつてホジホジして食べていた仲間が、今では鼻くそを食べている人を批判するようになっている。彼らは以前行っていた鼻くそを食べるという行為を忘れてしまったのだろうか

僕はその風潮を感じ、異様に悲しくなった。昔は鼻くそを食べていた仲間が、今では敵になってしまったのだ

これ以上の鼻くそ食いは自分のスクールカーストを押し下げかねない。そう思い、僕は遂に鼻くそを食べることをやめることにした。そう、同調圧力に屈したのだ

僕は帰宅し、最後になるだろう鼻くそを口に放り込んだ。

最後の鼻くそは多少弾力がある食感に、程よいしょっぱさだった。ライスを一緒に頂きたい

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目の前にいる教授は何かを説明している。おそらく学校の説明をしてくれているのだろう。

その時に僕は思った。

今、この真面目な面接の最中に、必死に僕を見極めんとしているこの教授の目の前で、表情一つ変えず真顔で鼻くそを食べ始めたら、一体何が起こるのだろうか。

再度確認しておきたいが、これは今後のフィリピン生活を左右するものだ。入学の面接とはフィリピンといえどもお堅いものなのである。

ここで突然鼻くそを食べるという行為がもたらすインパクトは恐らく「汚い」とか「下品」とかそういう次元ではないだろう

あまりにも想像していない展開に教授は腰を抜かし、椅子から転げ落ちるに違いない

恐らく僕が鼻くそを食べた瞬間、教授は「OHH MY GOOOOD」という反応か、「これが日本人なのか」と受け入れるかのどちらかだろう。

驚いた教授を目の前にして僕は言う

「やっぱり鼻くそは美味しいですね。多少弾力がある食感で、程よいしょっぱさがたまりませんわ。ライス頂けますか?」

こんなジャパニーズカルチャーを目の当たりにした教授は恐らく何の躊躇いもなしに自分の足でライスを運んでくるだろう

しかし僕もそこまで阿呆ではなかった。鼻くそを食べたいという抑えようのない欲求をなんとか内へしまい込み、教授が言っていることに耳を傾けた

「それで、君は何のためにこの大学に入学したいのかね?」

「…………そうですね。この学校に日本の良い文化を取り入れ、僕もフィリピンの文化を学びたいからですね。」

面接も無事終わり、僕は面接室から退出した。

そして退出してまずかコンマ数秒、僕は鬼の形相で右手を使い、右の鼻の穴から鼻くそを搾取し、口へ運んだ。

多少弾力がある食感に、程よいしょっぱさ。悪くない。ライスを一緒に頂きたい

 

ではまた次の記事で。バ~イ。

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